Foojin'BB

MODEL

BUCC:IV 119MX

(バックフォー) Length:11'9" Lure:12-42g
PE Line:MAX#2.5 Weight:266g ¥66,000

"バラシにくさ"を徹底追求。投げやすさとアキュラシー性能もスポイルしない「曲がり込む」アクションに設定。12ft.に迫るレングスを活かした足場の高い磯や大型テトラ帯での活躍は折り紙付き。
RED中村プロデュース
※このモデルのみ、グリップ着脱+センターカット2ピースによる変則3ピース構造となっています。

「バイトを絡め獲り、いつのまにか魚が乗って
バラさない独特の仕上がり」

RED中村

ヒラスズキロッドに求められる性能は使うアングラーのスタイルや地域的事情によって大きく異なるはずである。例えば、青物が交じって釣れるようなフィールドでは青物用のプラグやメタルジグをも併用出来るようなロッドが求められるかも知れない。また、足場の高い荒磯でランカーが多く釣れるようなフィールドでは其れ相応のパワーが必要となるのかも知れない。最初に誤解を恐れず言えば、私はあまり'併用'というスタイルを好まない。どっちつかずの道具というものは、なにかシビアな状況に陥った時に必ず無理が生ずるモノだ。故に私はヒラスズキロッドにはヒラスズキを釣るためだけの要求を詰め込む。もしヒラスズキと青物が同時に釣れるならば2タックル持ち込めば良いのだ。BUCC:IVの試行錯誤は3シーズンに及んだ。様々なタイプのサンプル、レングスの設定。地元関東のヒラスズキ、良いシーズンには五島遠征を数回通う。それはロッドテスト以上に、自分の釣りへの原点回帰。ルーツを考え直すテスト釣行だったように思うのだ。関東のヒラスズキは決して雲上のターゲットというワケでは無いが、やはり九州や四国に比較すれば個体数、アベレージサイズ共に見劣りするのは事実。それゆえ、どうしても釣れない時に出た一本は'絶対に獲りたい'と思うものだ。私が初めてヒラスズキを釣ったのはもう十数年前になるが、その一匹に辿り着くまで実は2年もかかった。もちろん天候と地形の読み方を覚えるのにも時間を要したのだが、なによりも何十匹もかけているにも関わらず、バラし続けていたのだ。そして2014年春、五島福江島でのAPIA TVの撮影時。手に馴染まないサンプルと、食いが渋く浅いバイトばかりのヒラスズキに苦戦。最終日は旧モデルを手にして撮影に望んだのだった。頭の中では、あの初めての一本を釣るまでの苦闘を思い出していた。そしてこの時の遠征で見出したBUCC:IVの方向性が徹底的にバラさないというコンセプトだった。ナノアロイという素材をふんだんにコンポジットし、粘るブランクに仕上げ、バラしにくさを出すのはもちろんだが、レングスも旧モデルに比べて8インチ延長。長さを出すことで曲がる部分を多くし、エラ洗いなどの首振り衝撃を吸収するようにした。仕舞いもグリップ着脱式変則3ピースとし、移動時もコンパクトになるよう工夫。なにより吸い付くようなバイト感は「いつのまにか魚が乗ってバラさない」という、独特の仕上がりとなっている。
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