現場発信の、本当にアングラーの欲しいものを作る。12年前オフショアロッドメーカーであったアピアは、当時からのテスターでもある中村祐介(RED)やブランク工場の協力のもと、業界初ともいえる飛距離特化型のシーバスロッドの開発をスタートさせた。当時のシーバスシーンでは重心移動式の"飛ぶ"ミノーが隆盛を誇り、アングラーはより遠くへと飛距離を求めたが、まだロッドの性能で遠くへ飛ばすという概念は一般的ではなかった。そこで我々は飛距離のエンジン部であるバットパワーを増すために、リールシート位置を下げてグリップをショート化。またアクションはレギュラーファストテーパーで、ルアーの加重がスムースにバット部に乗るよう、細身肉厚のしなやかなブランクを開発し、2年の時を経て初代・Foojin'goは誕生した。その後我々は村岡昌憲をテスターに迎えて東京湾奥に特化したスペシャルロッドの開発に着手しはじめる。そして翌年、村岡昌憲と中村祐介それぞ
れのプロデュースで、シチュエーション特化型のスペシャルロッド"Foojin'Z(フウジンゼータ)"を発売。港湾用のネオンナイト(村岡)、ウェーディング用のフロウハント(中村)、ランカー用のビーストブロウル(中村)という3モデルが誕生した。それから10年もの間、飛距離を求め、釣り場のより様々なシチュエーションに特化するなどのFoojin'のスピリットを継承する一方で、日々マテリアルや技術は格段に進化していった。発売当時は人々を驚かせた最新素材や技術であっても、それはやがていつか改良され、時代遅れのものとなってしまう。しかしアングラー目線に立ったコンセプト自体は、時代を経ても色褪せることはない。そこで誕生から丸10年を迎えたFoojin'は、原点に再注目しながらも最新のマテリアルやテクノロジーを纏い、更に多くの現場の声を反映させたラインナップをリリースする。これが新たな10年に向かっていく、Foojin'の第1歩となる。