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不意のランカーにも余裕をもって対応できる攻めのMLロッド

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正直自分はFoojin’Zシリーズを見たことはあっても使ったことはなく、これまではFoojin’ADを使ってきました。18年続くFoojin’Zシリーズは今回で5代目を迎えますが、初めて手に取るアピアのフラッグシップモデルでした。

自分が主にテストしたのは、港湾特化型ロッドである【URBAN DINO 90ML】です。MLのロッドといえば「柔らかくて、小型プラグを扱いやすい」イメージがあるかと思いますが、アーバンディーノは「不意のランカーにも余裕をもって対応できる攻めのMLロッド」です。デカい魚をかけた瞬間の重量感、ランカー特有のゆっくりしたストロークのエラ洗いを体感した時に、このロッドで大丈夫か……と誰しも不安になったことがあるはずです。自分はそうなった時点でとれる魚も取れないと思っています。

初回のプロトを触った印象は、これまでメインで使っていたFoojin’ADナイトホーク93MLよりもかなり細くて軽く、そしてだるさが一切なくてシャープであるというものでした。しかし他メーカーのハイエンドモデルでも、似たようなロッドはたくさんあります。その時はまだピンとくるものは特に感じませんでした。

ところが、最新素材を取り入れたNEW ゼータをいざ現場で使うと、その印象は一変しました。ティップにはキャスト時のブレが一切なく、攻めたいピンスポットに低弾道の正確なキャストが次々と決まります。ラインが暴れにくいため、飛距離も確実に伸びました。ナイトホークよりレングスが短いにもかかわらず、飛距離はそれ以上だったのです。

都市型河川のように、しっかり護岸されたエリアでは、足元こそが一番のシーバスの着き場所になります。安全柵やバックスペースのない所だと、サイドやバックハンドでのキャストは必須です。手元での細かな操作が多くなるので、長すぎると邪魔になりますし、短すぎてもバランスがおかしくなります。アーバンディーノのグリップレングスは、湾奥ロッドとしてベストな長さに設定にされています。

また様々な場所でテストをし、ランカーを含む数百本を釣った中で、そのバットパワーにも衝撃を受けました。橋脚際で魚をかけて、強引にいかないといけない場面も数多くありましたが、そんな時でもこの細いバットからは想像もできないくらいの力強さで寄せてくることができました。イメージとしてはブランクの中に背骨みたいな強い芯が入っている感じです。いざというときに魚に主導権を握らせることなく寄せることができる性能は、MLクラスのロッドの中では最強だと思います。

バチ系ルアーから12cmクラスのミノーまでしっかり振り切ることができ、年間を通してこの1本で戦え、不意のランカーにも安心して対応できるロッド。それが【URBAN DINO 90ML】です。

APIA FIELD STAFF 中井佑一郎

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