Brute'HR

MODEL

77ML FINESSE

フィネス
Length:7'7'' Lure:1.5-10g Line:#0.3-0.6PE
Weight:105g ¥49,800

NAKASHIMA's Impression!

漁港など小場所で活躍するフィネスモデル―
TP製作が決まったのはGRANDAGE LITEシリーズの全モデルが完成したころでした。2本のうちの1本、掲げたテーマは細やかなアプローチができる漁港フィネスモデルです。スタート位置と目指すゴールのイメージをしていた時、タイミングよく出来たてホヤホヤのLITEシリーズを触る機会があり、その時手にしたのはオールラウンドモデルのLITE 74。

その軽さとバランスにヒントを得てTP77MLの方向性が明確になったのを覚えています。LITEシリーズは高弾性素材を使いつつもしなやかさを表現するという点で、部位ごとの曲がりについても参考になりました。Bruteシリーズで一番ライトなものを扱えるのがこのTP77ML。5g以下のジグヘッド、ライトテキサスはもちろん、テストでは1.5gのリグもストレスなく使用できています。素材が変わりさらなる軽量化が可能になったことで、キャストアキュラシーと捌きやすさが向上。そしてロッドが曲がり込むので、細号のラインでも勝負でき、ドラグきつめの設定でもロッドが受け止め魚を寄せます。

TP77MLは、プラクティスなどでプレッシャーのかかったエリアであと1匹と捻りだす...といったシーンで、ライトリグでストラクチャーに対し、よりタイトに攻め込む、そして確実に掛けて獲る、そんなロッドに仕上がりました。繊細な一面と、しっかり受け止める安定感の共存。まさにこれがライトゲームロッドではなく、ロックフィッシュロッドであるTP77MLの真骨頂です。

NAKASHIMA's Impression!
KUMAGAI's Impression!

Brute'HRシリーズの中で、これまでフィネスアプローチにおける役割を果たしてきたHARBOR VERSATILE 77MX。
Brute'TP 77MLはその既存モデルのHARBOR VERSATILE 77MX(ハーバーバーサタイル:以下、ハババ)以上に、10g前後のシンカーが扱いやすく、ハババよりもよりフィネスなリグを使用できるのが最大の特徴です。感度も高く、軽いシンカーを使ってもボトムの地形を正確に把握可能で、根掛かりを回避しやすいモデルになっています。
またナイトゲームにおける1.8~5g程のジグヘッド等を用いた、よりライトな釣りにも対応しており暗闇の中でもラインを見ずに潮の流れや僅かな吸い込みバイトもしっかり手で感じ取れるためストレス無く集中できます。

漁港では現在のロックフィッシュブームにより、誰もが手軽に釣りをできるため、近場の魚はスレきっている傾向があるのでシルエットの小さいワームを使う機会が多いと思います。そうした場合、ワームのサイズに応じてフックのサイズも小さくなるためフックにかかる力が大きくなってしまうのですが、Brute'TP 77MLはティップからベリーセクションにかけてのバランスが良いため、フックにかかる負担を少なくさせ、キツめのドラグ設定で魚を水面へ浮かせるまでゴリゴリと強引に巻いてくることが可能です。

例えば、根がキツい所やカキ殻などに近いところでビッグフィッシュを掛けても、バイトを感じてからフッキングに至るまでの一瞬の動作をスムーズに行えるため、魚に主導権を渡さずに安心して勝負できるロッドに仕上がっています。

トーナメントでも漁港メインのポイントになれば自ずと魚のプレッシャーのかかりかたや魚のポジションによって喰わせきれなかったり、せっかく魚をかけてもラインブレイク等の難しい場面が多々見られます。そういったシーンでこそこのロッドの繊細さと強さが発揮されると感じました。

漁港や磯でさえもスレた魚が増えてきている昨今、獲れなかった魚を獲れる魚へと変えてくれる。
Brute'TP 77MLはそんな可能性を持つロッドです。

KUMAGAI's Impression!

ロックフィッシュゲームにも、アングラーの数だけ多種多様なそれぞれのスタイルやアプローチの仕方があります。
自分の場合、漁港メインの釣行であれば、できるだけ自分の立ち位置からより近くで魚の着き場を判断していくので、フィネスかつ手返しのよいアプローチから展開します。
こうしたフィネスなアプローチを行う上での大事な要素として、軽いリグでもしっかりと地形把握ができるか、頭に思い描いているルアー操作が本当にできているかが重要になりますが、このBrute'TP 77MLは軽量感とシャープ感に優れ、水中からの情報がダイレクトに手に伝わりちょっとした変化も見逃しません。

魚からのバイトも季節や活性によって強弱がありますが、ロッドティップが少し入る程度の少しの違和感にも即座に対応してフッキングまでもっていけるロッドになっています。イメージでいえば、まさに体の一部になったかのような感覚です。
ちょっとした変化を高い確度をもって捉えられるかどうか、高い集中力を維持し続けられるかどうかが釣果に直結するトーナメントで、このモデルは高いパフォーマンスを導いてくれると思います。
藤原久志について

92H LONGCAST

ロングキャスト
Length:9'2'' Lure:14-45g Line:#0.6-1PE
Weight:140g ¥54,800

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感度・硬度・軽量感を兼ね備えた遠投スペシャル―
Brute'HRファンの皆様にとっては待望のモデルなのではないかと思います。ロングロッドの難しいところは、飛距離に特化しすぎるとロックフィッシュロッドとしてのユーティリティーが狭められてしまうので、飛距離を出したうえで、操作性を盛り込まなくてはならないという点。特にも意識したかったのが、遠くの魚を掛けるということ。ぶっちぎりの飛距離を出せたとしても、バイトを取れない、掛けられないでは本末転倒ですから。

個人的にブランクの部分よりもグリップに監修するアングラーの個性が色濃く出ると思っていて、まさに今回のTP92Hには私のこのロッドに対するそんな意図が込められています。遠投ロッドとしては控えめなグリップ長はペンデュラムキャストで、振り子の遠心力を効率よく少ない力で伝えることができ、振り抜きが良くなるため飛ばすための慣性も自然に生まれます。そして、どうしてもラグが出てしまう遠投先のアワセでは、アワセシロを最大限に使った大きなモーションを妨げず、さらには今までよりも小さいモーションでのアワセも可能になっているのです。

このグリップにより同等レングスのロッドよりもグリップから上、ティップまでのブランクの長さがあるので、TP92Hには、92という長さでありながら同等レングスの平均以上の飛距離と、操作性も詰め込むことができたという訳です。実際に投げてアクションすることで私のこのロッドに込めた信念を感じとっていただけると思います。

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KANAMARU's Tips! ITOGAWA's Impression!

アグレッシブに攻めて取る、
遠投ぶん投げ系ロッド
主に20g前後を中心にした遠投で活躍してきた既存モデルのLONG EXPRESS 90MH(ロングエクスプレス:通称、ロンプレ)。 このTP92Hはロンプレに出来なかった28g〜42gを中心にしたヘヴィーウエイトのロングキャストが出来ます。 飛距離の大幅な向上や、ロンプレでは心許なかった磯でのパワーゲームにも対応し、遠投先の操作性も考え、グリップの長さもロンプレと一緒の長さに。(ブランクの高剛性・軽量化の恩恵)

長時間ストレス無く振り続けられるように無駄な作りを排除。自重も130gと軽量化し、軽さを感じさせないパワーに仕上がってます。作り込み段階でこだわった「力まず飛ばせる事」、「飛距離を出した上での操作性」。ただ飛ばすだけの道具ではなく使用しているアングラーのサポートを出来れば、という願いも込めて製作。H(ヘビー)パワー表記ですが、全体的にガチガチでは無く、遠投先のショートバイトでもティップがしっかり追従しフッキングに持ち込められる柔軟さ、ファイト中はロッド自体に粘りが感じられ、不意な暴れ方をされても主導権を与えず、フックにかかる負担も分散しつつ、ラインの引張強度を活かすような曲がり方をする為、強引に寄せてくることができるゲームが可能。このロッドの最大のアドバンテージはフッキングする時、「魚に対しての力の伝わり方」。これはFoojin'ADシリーズのラパージュというロッドのコンセプトに基づいて作り込まれているため、遥か遠くの魚を小さなカウンターでアワせる事が可能になりました。

大事なのは、投げて、バイトを感じ取り、しっかりアワせて、確実にキャッチする。この何時もやっている動作ですが、トーナメントでは心理要素が多い為、集中力が欠けると、この一連の動作の中に必ずミスが生じます。 遠投戦に置いてアングラーの負担をサポート、そしてより確実に、それがBrute'TP 92Hです。
井戸川 真吾について

井戸川 真吾 戦歴

パワーオーシャンカップ2018北海道ツアー
第1戦 噴火湾 3位
第2戦 室蘭沖堤防 6位
第3戦 函館 優勝

ツアー戦 A.O.Y. (アングラー・オブ・ザ・イヤー)年間総合優勝

マスターズクラシッククオリファイ
2018パワーオーシャンカップ スーパーロックフィッシュ 準優勝

2019 ロックオンゲーム 優勝

パワーオーシャンカップ2019北海道ツアー
第2戦 室蘭 準優勝