この釣りに叶う機能性を極限まで追求し、こだわり抜いた最高の使用感でアングラーの感性に応える。
価値ある1尾を追い求める求道者へ贈る五感を刺激するプロダクト。
全機種、富士工業社製ハイテンシルチタンフレーム
SiCリングガイド搭載
・バットセクションには新規格Fuji・T-RVSGガイドを採用
・バットガイドからティップに掛けて、キャスト時に放出されるライン
を素早い収束させることによる「ラインスラップの軽減」、
「トラブルレス」を追求したアピアオリジナルのガイドッティング
を施した。
・113MH及び119MXのTOPガイドは"7"、110Hは"8"サイズ
(いずれもT-KGST)を装着。
モデル特性に応じたグリップフィーリングを考慮、富士工業社製のVSS17リールシートを採択。グリップマテリアルには、高硬度・高密度EVAを採用。
モデル | 全長(ft) | 仕舞寸法(cm) | ルアーウェイト(g) | ライン MAX(PE) | 重量(g) | メーカー希望本体価格 円(税別) |
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MONSTER GALE 110H | 11'0'' | 171.1 | 12-65 | #3 | 280 | ¥67,000 |
RELYER 113MH | 11'3'' | 175.0 | 12-56 | #2.5 | 249 | ¥65,000 |
BUCC:IV 119MX | 11'9'' | 160.5 | 12-42 | #2.5 | 266 | ¥66,000 |
※実際の製品自重とは多少の誤差が生じる場合があります。
移動とキャストを繰り返す-打ち寄せては砕け散る荒波に身を晒しながら、限りなく自由を奪われる磯に臨む。ヒラスズキというターゲットは、みんなが思っているよりも身近に潜んでいる。だが、ハッキリ言って誰にでも勧められる釣りではない。その点では青物をターゲットとしたショアジギングと比べて一層の荒天を嗜好するターゲットへの道程は、自身に課せられる危機回避能力において、より高い次元を求められることは言うまでもない。「モンスターゲイル」はロッドのムダな運動性能(ブレ)を排し、高弾性素材の「軽くて反発力が強い」という特徴を活かして、ティップからバットエンドまで一貫して張りの強さを持たせたから、ルアーウェイトをしっかりとブランクに乗せてキャストしてもらった時のルアーの射出感は筆舌に尽くしがたい。空を切り裂くようなキャストフィールを強風下で発揮する。また、大型ヒラスズキとのやり取りにも負けない強さにこだわった。一方で、極端なファストアクションを避け、ベリーセクションで大きく負荷を受け止めやすいレギュラーアクション設定としたので、フックアウトを抑えながら、高負荷をかけた思い切ったやり取りが可能だ。黒銀のターゲットをパワーでねじ伏せるためのファイナルウェポンといった向きで仕上げたが、小型のシンキングペンシルからミノー、トップウォータープラグの細かな操作まで幅広く行えるよう調整を行なった。使い手次第だが、あらゆる自然環境・サイズに対応し、どこまでも使い手の気持ちに応えてくれるはずだ。
磯のヒラスズキゲーム。その野性味溢れる魅力とは波濤打ちつけるタフコンディション下で自然と相対し、獲物を探す楽しみ。人工物の一切存在しない荒磯というフィールドに立つと、かつての狩猟本能をより擽られるのかもしれない。危険回避の態勢を常に保つべく、軽快なフットワークが求められ、時に水際から後退したアプローチを強いられるのがこの釣り。制約の中で釣り味を損なうことなく魚をいなして獲る面白さ。さらには、美しい魚体を出来る限り傷付けずランディングできる事。私にとってこれらは外せない課題。 ロングロッドのアドバンテージを備えつつ、強風下でも持ち重りの無い長さというものにとことん拘った。そして数あるサンプルの中、飛び抜けたレスポンスをみせたのが、トータルバランスの高さがもたらす軽量感を発揮した11'3''というレングスであった。風を読み、波を読み、思い描いたトレースコースへとラインを捌く。一撃必殺ともいえる痛快さがこの釣りの醍醐味であるが、ヒラスズキを周年追い続けるアングラーにとって、シーズナルパターン及び活性に応じた、より繊細なアプローチが出来るロッドというのが必要不可欠になる。しなやかでいて、アキュラシーを損なわないティップ、低活性時のショートバイトを逃さない感度、速いカレントの中で根から引き剥がすパワーと粘り、強風下でも腕の延長になり得る軽さ。ヒラスズキ専用ロッドに課題は多く、求められるパフォーマンスは相反する。だが、その全てを克服するバランスを追求した「Foojin'BB RELYER 113MH」。先鋭でいて曲がる、しかも軽い。アピアの「進化」がここに結実した。
荒木潤一について
ヒラスズキロッドに求められる性能は使うアングラーのスタイルや地域的事情によって大きく異なるはずである。例えば、青物が交じって釣れるようなフィールドでは青物用のプラグやメタルジグをも併用出来るようなロッドが求められるかも知れない。また、足場の高い荒磯でランカーが多く釣れるようなフィールドでは其れ相応のパワーが必要となるのかも知れない。最初に誤解を恐れず言えば、私はあまり'併用'というスタイルを好まない。どっちつかずの道具というものは、なにかシビアな状況に陥った時に必ず無理が生ずるモノだ。故に私はヒラスズキロッドにはヒラスズキを釣るためだけの要求を詰め込む。もしヒラスズキと青物が同時に釣れるならば2タックル持ち込めば良いのだ。BUCC:IVの試行錯誤は3シーズンに及んだ。様々なタイプのサンプル、レングスの設定。地元関東のヒラスズキ、良いシーズンには五島遠征を数回通う。それはロッドテスト以上に、自分の釣りへの原点回帰。ルーツを考え直すテスト釣行だったように思うのだ。関東のヒラスズキは決して雲上のターゲットというワケでは無いが、やはり九州や四国に比較すれば個体数、アベレージサイズ共に見劣りするのは事実。それゆえ、どうしても釣れない時に出た一本は'絶対に獲りたい'と思うものだ。私が初めてヒラスズキを釣ったのはもう十数年前になるが、その一匹に辿り着くまで実は2年もかかった。もちろん天候と地形の読み方を覚えるのにも時間を要したのだが、なによりも何十匹もかけているにも関わらず、バラし続けていたのだ。そして2014年春、五島福江島でのAPIA TVの撮影時。手に馴染まないサンプルと、食いが渋く浅いバイトばかりのヒラスズキに苦戦。最終日は旧モデルを手にして撮影に望んだのだった。頭の中では、あの初めての一本を釣るまでの苦闘を思い出していた。そしてこの時の遠征で見出したBUCC:IVの方向性が徹底的にバラさないというコンセプトだった。ナノアロイという素材をふんだんにコンポジットし、粘るブランクに仕上げ、バラしにくさを出すのはもちろんだが、レングスも旧モデルに比べて8インチ延長。長さを出すことで曲がる部分を多くし、エラ洗いなどの首振り衝撃を吸収するようにした。仕舞いもグリップ着脱式変則3ピースとし、移動時もコンパクトになるよう工夫。なにより吸い付くようなバイト感は「いつのまにか魚が乗ってバラさない」という、独特の仕上がりとなっている。
RED中村について
サラシが広がる光景はとても開放的で、
そこに身を委ねると彼らの時間軸を満喫することが出来る。
目に映る限り、とにかく至る所にそうした異空間が
用意されている点がまた良い。
そしてどこまでも徹底している低い彩度と精悍な容姿。
磯での地位を勝ち得たかのように、白波に潜むはブラックフィン。
勇敢な血統-Brave Blood、Foojin'BB、いよいよ始動。