何度味わっても飽きが来ない。むしろまだまだ足りないぐらいである。どうにかして、あの興奮を増幅させてみたい。60Lの開発はこのようなふとした想いから始まった。ライトゲームに使用するルアーも多種多様である。アーチヘッドとプロントでメバルが潜む藻場を攻めたり、堤防際でゴールドワンを躍らせアコウの機嫌を伺う日もあれば、青龍BITSを潮目に遠投し、アジを愉しむこともある。例えば、ロッドを1本だけしか選べないとしたらどうだろう?だとすれば、色々と柔軟に使いこなせるロッドが間違いない。私は釣りに対して貪欲であるから、海中の様々な伝達情報を沢山感じたい我がままな男だ。軽量リグの重みを感じながら僅かな流れの変化を探したり、豆アジの微かなバイトもきっちり掛けたい、時には大型メバルや大型マアジとも同じロッドで勝負してみたいのだ。それらをクリアする為に、軽負荷に対して素直に曲がり込むセンシティブチューブラーティップと少々パワフルなベリー&バットセクションにセッティング。これらをバランス良く纏め上げたことで、適合負荷をMAX3.5gまでと幅広く設定できた。ソフトティップでありながら適度な張りを持たせた乗せ掛け調子の恩恵は、0.6gという軽量ウェイトから青龍BITS 3gやパンチライン45の使用まで視野に入る。クイックなモーションで即座に命を吹き込み、巻きの釣り、掛けの釣りのどちらにも適合させる事に成功した。静と動の僅かな荷重変化を敏感に感じ取りながら、より強い刺激を求めるライトゲーマーに送る一振りである。
献上真也について
釣趣のバランスを追求したチューブランクモデル。
献上真也プロデュース。軽量ジグヘッドの釣りからパンチライン45などのマイクロプラグ、青龍など3gクラスまtでのマイクロジグでの釣りに幅広い適性を示す。ティップセクションは極めてしなやかながら、チューブラーブランク特有のバイトを小気味よく伝える仕上がり。