こんにちは、広報兼アンバサダーの中井です!
各地秋のハイシーズンに突入しているかと思いますが、皆さん良い釣りできていますか?
今回は、この秋に追加された 「BALEINE160SPL」 について。
昨年春に登場した 「BALEINE160FL」 との違いや使い分けを中心にご紹介していきたいと思います。
■ 『BALEINE(バレーヌ)』とはどんなルアーか
「BALEINE160SPL」の話にいく前に、そもそもバレーヌとはどんなルアーなのか。
改めて簡単にご紹介したいと思います!
バレーヌは当初「フローティングペンシル」として打ち出していましたが、現在は「リップレスミノー」という言い方をしています。
見た目はダイビングペンシルのような形状をしているので、アングラー側からアクションを加えてしまいそうになりますが、ミノーなので基本的な使い方は「ただ巻き」となります。
アクションの特徴としてデッドスローではロール、リトリーブ速度上げていくにつれて幅の狭いS字がでたり、ふらついたり。
ヘッド部分の平で斜めになっている部分が水流を上手く逃がしながら、バレーヌ自身が居心地の良いところへ抜けていく感覚です。
なのでラムタラがアップクロスからの誘いに強ければ、バレーヌはその逆。
絶妙なバランス力でリップがないにも関わらず破綻しにくいので、クロス~ダウンクロスがバレーヌの勝負範囲となり、リップ付きミノーでは暴れすぎてしまうような状況下で扱いやすいルアーとなっています。
リップ付きミノーやシンキングペンシルなど一通り通した後に、バレーヌ(125Fも含めて)を投入するとすぐに反応してくれることも多々!
■ 『BALEINE160SPL』とは
スペック
- 全長:160mm
- 重量:47g
- タイプ:サスペンド
- レンジ:MAX 80cm
- フック:#2×3(BKK FANGS-62UA)
「BALEINE160FL」をベースに、より深いレンジや速い流速下を攻略するために生まれた派生モデルです。
+4gのウェイトアップによってレンジMAXは約80cm(FLはレンジMAX30cm)。
+50cmの差がフィールドでの使い分けに直結します。
『SPL』とはどういう意味か?
「SP」はサスペンド仕様という意味で、「L」は重心移動システム「リニアエンジン(PAT.P)」を搭載しているモデル となります。
なので「バレーヌ125F」は「リニアエンジン(PAT.P)」は非搭載ということになります。
サスペンド仕様については塩分濃度によってスローシンキングやスローフローティングに変化します。
河口域や港湾部など塩分濃度が高いフィールドではスローフローティングになることもあると思うので、その時は板重りなどを貼ってそれぞれのエリアに合ったサスペンド仕様に近づけるのもまた面白いと思います!
FLとの見分けは簡単。
FLが黒目、SPLが赤目となります。
バレーヌシリーズを監修する濱本さんのイメージでは、レンジの他に
FL=止めると「浮く」
SPL=止めると「横へスライド」
といった違いがあり、この使い分けだけでもまったく異なるアプローチが可能となります。
中層攻略には欠かせないですね✨
ウェイトアップの恩恵で飛距離もさらに向上。
もともとFLでも十分すぎるほどの飛距離ですが、SPLはそれを一段押し上げています。
■ どんな状況で効果的か
河川なら自分は基本FLからスタートすることが多いですが、状況によってSPLの出番がやってきます。
たとえば釣りする足場が水面から高い場合や、港湾部の水深があるエリア、熊本や広島などの川の流れがぶっ飛ぶエリアなどなど。
ではどんなベイトパターンのときに有効か
イナッコ・コノシロパターン
「ベイトの下を通したいのに、ベイトの層が厚くてルアーが入っていかない」──そんなときはSPLが有効です。
夏のイナッコ、秋のコノシロでよくあるシーンですね!
魚のレンジが下がるデイゲームや、水温低下による渋い状況なんかもSPLの方が有効だと感じます。
先日濱本さんの撮影中に出たランカーシーバス!
小規模のコノシロの群れが回遊するタイミングでの1本でした。
ナイトゲームのイメージが強いバレーヌシリーズですが、デイゲームにも効果的なことが証明された瞬間でした。
デイゲームにはケイムラ塗装が施されている「ケイムラコノシロ」カラーがオススメです✨
同タイミングではモニターの吉岡くんが良型のヒラメをキャッチ!!
飛距離も抜群なので、サーフからのヒラメ狙いにも効果的なタイミングがあるかも⁈
落ち鮎パターン
ボイルが出ている状況ならFLで問題なし。
(※対岸近くでボイルがでている状況下でFLをぶっ飛ばして一撃!)
ただし、落ち鮎がボトムを流れているパターンや、表層に出ない渋い状況ではSPLが強い味方になります。
レンジの違いが釣果に直結するケースも少なくありません。
また、水中で掛けることでミスバイトが減るのも魅力です。
■ ランカーヒット率の高さ
バレーヌ160シリーズを使ってて思うこと。
それが
ランカーシーバスのヒット率がなぜか圧倒的に多いこと。
自分のホームエリアとしている大阪湾も年々厳しくなり(絶滅危惧種なんて言われるほどに、、、)、ランカーシーバスなんて滅多に見れないサイズ。
その中で真冬のイナッコ(カビボラ)パターンに『バレーヌ160FL』がドハマりし、年に1本見れるかどうかのランカーサイズが複数本上がり、完全にパターンとして確立できました。(社内でもしばらく盛り上がりました。笑)
しっかり整備された護岸で足場も高く、足元から水深もある都市型河川。
バレーヌ160FLの登場までは、真冬のパターンといえばハゼだったり甲殻類系だったりでボトム中心のパターンでした。
どうしても地方河川のイメージが強いかもしれませんが、都市型河川でもハマるパターンは必ずあると思うで是非試していただきたいです。
おそらく暴れすぎない控えめなナチュラルアクションが、極力動かず効率良く捕食したい大型の個体にハマっているのだと思います。
都市型河川は基本フェンスがあり、足場が高いフィールドが多いのでSPLの登場でより釣果アップに繋がること間違いなしで今から楽しみです!
■ アクションの違い
ラムタラ130シリーズと同様に、SPLのほうがアクションは控えめな設定になっています。
冒頭でも説明しましたが、基本はロール主体。
流れの変化に合わせてナチュラルにふらつくような、大人しい動きが特徴です。
(ほんまバレーヌのアクションって言語化するの難しいんよ。笑)
水流を受け流して破綻することなく、最後まで自動的に「喰わせのアクション」「釣れる動き」をキープしてくれます。
もちろんバレーヌシリーズの代名詞でもある
“ダウン流速下での強さ” は、SPLにもきっちり受け継がれています。
■ 初動のコツ
イベントやSNSでよく質問いただくのが、
「初動でフックを拾ってしまうことがある。どうしたらいいか?」
という質問。
バレーヌシリーズはリップレスミノーであり、リップがありません。
そのため着水後にウェイトボールを前に戻してあげる“ひと手間”が必要となります。
このときルアーが暴れるとフックを拾ってしまうことがあります。
対策はシンプル!
まず着水後、糸ふけを回収してバレーヌの頭を自分側に向けてください。
その後はティップで軽くアクションをいれてあげるか、早巻き(2~3巻き程度で大丈夫)で戻すのがおすすめ。
SPLは浮き上がりを抑えているので初動が安定しやすくなっています。エラーがよく出てしまう方は、まずSPLで慣れるのもアリです!
■ 巻きスピードの目安
もう一つ多い質問が、「レンジ入れてるつもりなのに浮いて戻ってくる」問題。
これは単純に、巻きスピードがFLのもつ浮力に負けている 状態です。
強い流れに当てた状態ならデッドスローでもレンジをキープできますが、
流れが緩い場所では浮力を抑えるだけの巻きスピードが必要となります。
ちょっとナイトゲームにしては巻きスピード速いか?くらいのスピードがちょうどいいくらいだと思ってください。
多少速くてもボディサイズのアピールもあるし、全然問題なく喰ってくるので安心して巻き続けてください!
巻きスピードを掴むには、昼間や街灯下で泳ぎを確認するのが分かりやすいと思います。
SPLは浮力が低く、淡水域ではスローシンキングになるため、浮いた状態で帰ってくるという心配もなく扱いやすいモデルです。
■ アンバサダーからも続々と釣果報告が!
アンバサダー陣からも連日釣果報告をいただきます。
熊本の元田さんや秋田の鎌田くん、新潟の小奈くんが特に釣りまくってますね!
(イナッコ&コノシロパターン アンバサダー元田浩之:熊本)
熊本河川独特の潮位変動、流速にSPLでアジャストさせランカー量産中の元田さん。
(落ち鮎パターン アンバサダー鎌田智輝:秋田)
落ち鮎パターン開幕と同時にツ抜けオーバーで釣りまくってる鎌田くん!
(落ち鮎パターン アンバサダー小奈弘樹:新潟)
FLとSPL使いこなしながら、週末になるたびデカいの釣ってくる小奈くん!
などなど。
みんななかなか良い釣りしてます!
自分も負けじと、、、
先日の熊本シーバスパーティー前夜にでた、回遊狙いでのランカーシーバス!
これからもっとウエイトがのってきそうな良い魚でした♪
■ 推奨タックルについて
バレーヌ160シリーズをメインに釣りを組み立てるときはベイトタックルを使用しています。
スピ二ングタックルではどうしても風向きなどによって飛行姿勢が崩れることもありますが、
ベイトタックルを使用するとリールが制御してくれるので、ほとんどエラーなくMAX飛距離を出してくれます。
3号のPEラインをいれたタックルで約70m~80m飛ぶので、オープンエリアではかなりのアドバンテージになってくれています!(飛距離は正義!笑)
昨年までは「Foojin’RS BARBARIAN C90MH+」を使用していましたが、今年は最近情報解禁になったばかりのNEW RSのベイトロッドを使用しています。
またここについてはまた年始、全ての情報が公開となったタイミングでご紹介したいと思います。
スピニングタックルの場合、MHクラス~Hクラスのロッドを推奨しています。
Mクラスでもペンデュラムでキャストしていただければ使用には問題ありませんが、ボディサイズの影響で空気抵抗が大きいうえに重量もあるので、しっかり振り切れる強いロッドがオススメです。
■ まとめ
SPLの登場でこれまでFLでは難しかった足場の高い位置からのアプローチや、中層の攻略などフィールド適応力はさらに拡大したことに間違いありません。
全国各地で、新たな一尾・これまでとは違った一尾との出会いをもたらしてくれるはずです!
最初は少しクセを感じるかもしれませんが、使い込むほどに“唯一無二”の性能を分かっていただけるかと思います。
皆さんの釣果報告、楽しみにしています!
気になったことなどあればイベントなどでぜひ気軽に聞いてくださいね!



