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メバルアミパターン

Text佐々木俊

メバル攻略に欠かせない「アミ」パターンについて

メバルの産卵が終わり、アフターのメバルが釣れだす頃にアミが接岸し本格的にアミパターンが始まります。

これは地域差もありますが、晩冬から春の代表的なパターンとなっています。

・アミとは

そもそも「アミ」とはプランクトンであり、一般的に知られているオキアミもプランクトンです。

体長は目視できないサイズから数ミリ程度の物で、体色も半透明のためなかなか見つけようと思っても見つけることは難しいです。

・ポイント

ではこのアミパターンが始まる時、どの様なポイントを選べばいいのかというと…ズバリ!風が当たる場所!

なぜ風が当たる場所がいいのかというと、アミは遊泳力があまりないため風や潮によって流されてきます。そのため風が吹きつける場所や潮が巻くところ、潮と潮がぶつかる潮目にアミが溜まりやすくなります。

一例で言うと、漁港であれば堤防の先端や湾奥の風が当たりごみが良く浮いてるようなところ、磯は岬の先端やワンドの最奥部などに当たります。

メバルは居着きの個体が多いので、海藻や沈み根、テトラポットなど日中に身を隠す場所が近くにあると好ポイントとなります。

メバル釣りは基本的にナイトゲームとなるので、日中にこのような条件のポイントを下見しておくと良いでしょう。

・釣り方

アミパターンが始まるとアミを意識したアクションが基本になってきますが、アミを意識したアクションとは簡単に言うと「動かさない」。

動かさないといっても、水中では波や潮の流れがあるため多少なりともルアーは動いてくれています。

ではなぜ動かさないのが良いかというと、アミは自分から動くという事があまりありません。どちらかと言うと潮に身をまかせてゆらゆらと漂っていることがほとんどです。

そのためメバルがアミを食べ始めると動き回るベイトは捕食せずに漂うアミを偏食するようになります。

こうなるとなかなか一筋縄ではいかず、フロートリグやプラグで潮に漂わせるようなアクションに好反応となるため動かさない釣りがパターンとして成立するようになってきます。

ワームとプラグの釣り方の違いを説明していきたいと思います。

ワーム

アミパターンで使用するワームは1インチ~2インチほどとサイズが小さいものがメインとなってきます。

しかし、実際はサイズよりもカラーを重視していくと釣果に恵まれることが多いです。

シャッドテールのようなブリブリ動くタイプよりはピンテールのような比較的大人しい動きのワームが好まれる傾向にあります。

ワームのカラーはアミを意識したクリアカラーをメインにし、水色が濁っているときはチャートなどの派手なカラーも使用すると良いでしょう。

ジグ単の釣り方はキャストたらあとは基本的にただ巻きでOK!へたにアクションを加えるよりはデットスローに近い速度でゆっくり巻いて来てください。

アミはそれほど動きが早くないので、アミを捕食しているときのメバルはスローに動くものに反応するのでなるべくゆっくりを心がけて、目安はハンドル一回転に3秒ほどのイメージで巻いてみてください。

フロートリグも効果的で、沖の潮目やシモリ(沈み根)にキャストしたらその場で動かさずに漂わせるだけ!

潮に流されてゆらゆら漂っているアミを演出してあげると釣果に繋がることが多いです。

そのため日中にしっかりとポイントを下見し、潮目の出る場所・シモリのある場所を把握しておくことが大事になってきます。

プラグ

メバルプラッギングで使用するプラグは、シンキングペンシル・ミノー・トップウォーターなどになります。

状況に合わせて使用していきますが、最初にパイロットルアーとしてシンキングペンシルを使用し表層からボトムまでメバルの当たるレンジを探っていきます。

メバルの当たるレンジが絞れて来たらそのレンジを攻略しやすいルアーに変えてスローにじっくりと探ると良いでしょう。

ワームと共通して、カラーもクリア系をメインにし、水色が濁った時のために派手なカラーも用意すると良いです。

私がメインで使用するプラグはパンチライン60/45、パンチラインカービィ、ドーバー46S、ハイドロアッパー55Sなどですが、これらのプラグはシンキングタイプの物なのでこの中にフローティングタイプのミノーなどを持ち合わせるようにしています。

潮に任せてドリフトをするか、フローティングタイプのルアーを使用して水面に浮かべておくかどちらかの釣りがパターンとしてハマるようになります。

プラグを使用するときですが、プラグはアミの集合体のようなイメージで扱ってもらえると釣果に繋がってきます。

お助けアイテム

ここまでワームとプラグについて説明してきましたが、難攻不落のアミパターンと呼ばれるほどアミパターンは比較的難しいパターンとして知られています。

なぜそう言われているかというと一般的な釣り方では釣りづらいから!

もちろん前記した通りに狙ってもらえれば釣れますが釣り方を知らなかったら攻略が難しい釣りだと私も思います。

そこで、このアミパターンを攻略しやすいように釣り方を説明しているのですが、説明してきたワームやプラグに着けるだけでこのアミパターンを攻略できるアイテムを作りました!

それがアピアから2025年1月に発売した「Juicy♯2」です!

このアイテムは樹脂で作成したブレードになりますが、2024年にオリジナルサイズを発売したもののダウンサイジングモデルとなります。

ただ単に小さくしただけではなく、サイズに見合った動きが出るように一から設計しなおして角度や厚さなども調整してリリースしています。このブレードは樹脂で出来ているため、金属の物とは違ってクリアカラーがラインナップされており、アミやシラスなどのマイクロベイトパターンに最適です。

また水中で目立たせるためにグローカラーもラインナップに入れており、濁り潮や夜光虫が出ているときなどに効果的です。

その使い方はいたって簡単で、ルアーやワームに着けてここまで紹介してきた釣り方をするだけ!それだけで今まで口を使いにくかったメバルが口を使うようになります!

テストの段階で尺を超えるメバルを多数キャッチ!その他にもアジやタイ、もちろんロックフィッシュにも抜群に効いています!

お勧めアイテムとなっていますので、是非使ってみてください!

タックル

続いてはタックルについて説明していきたいと思います。

基本的にはメバルで使用するタックルはスピニングタックルとなります。

これは好みでもありますが、軽量リグを扱うため初心者でも飛ばしやすくナイトゲームでもトラブルが少ないスピニングタックルが一般的となってきます。

使用するロッドの長さは漁港であれば6ft~7ftクラス、磯絡みであれば7ft~8ftクラスが扱いやすい長さとなっており、リールはスピニングリールの2000番から2500番、ラインはPEラインの0.3号~0.6号くらいが扱いやすい太さとなってきます。

実際に私が使用しているタックルを例としてご紹介します。

漁港

ロッド:APIA GRANDAGE LEGACY STAYGOLD S66L-HS

リール:2500番

ライン:PE 0.2号

磯絡み

ロッド:APIA GRANDAGE LEGACY RUTHLESS S86MHT/SUPER BLAST S83M-HS

リール:2500番

ライン:PE 0.4号

基本的に使用しているタックルはこの3本を使用していますが、もちろん状況に応じて扱うタックルは変わってきます!
機種別の紹介動画などもアピアのYouTubeの方に上がってますので、詳しくはそちらも合わせてご覧ください。
アミパターンの時はメバルも浮遊しているアミを捕食しているので、吸い込むようなバイトが出やすくソリッドティップモデルのロッドがオススメとなります。
せっかくのバイトを取り損ねたらもったいないので、アミパターンの時はソリッドティップモデルのロッドを選んでいただくと良いでしょう。

難しいイメージのアミ攻略ですが、ここまで読んでいただければもうアミパターン対策はばっちりです!

もちろんその日の状況でパターンが変わることもありますが、そこは答え探しということで楽しみながらいろいろなパターンを探ってみてください!