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技術革新がもたらす、新しい選択肢 NEW VIVOGUE S96ML+ EXV Writting by 外山桂大

Text外山桂大

東京都アピアフィールドテスターの外山桂大です。


生まれも育ちも東京の下町エリア。かつて日本一のシーバスストック量とも言われ、今なお国内屈指の激戦区である東京湾奥エリアをホームフィールドとしています。

ある日、New Foojin'RSが完成したと宇津木社長から連絡をもらい、手元に届いたのが「Foojin'RS VIVOGUE S96ML+ EXV」でした。

近年、車を持たずに自転車やバイク、電車で釣り場へ向かうアングラーも増え、マルチピースロッドのニーズは確実に高まっていると感じています。

車を持たず自転車やバイク、電車で釣り場へ向かうアングラーも数多い首都圏のアングラー。


ただ正直なところ、それまでのマルチピースロッドに対する印象は決して良いものではありませんでした。

・マルチピースはサブロッド

・強度面に不安がある

・先重りしてダルい使用感

・継ぎ目で不自然な曲がり方をする

・低弾性の素材を使用していて、強度はあっても低感度

こんなイメージを持っていた方も多いのではないでしょうか。自分自身もあまりパッとしないイメージを持っていました。

とはいえ、カーボン技術や製造技術は年々進化しており、コンパクトロッド全体の完成度が確実に上がってきているのも事実。
「では、アピアのNew Foojin'RSはどうなのか?」
そんな半信半疑の気持ちで手に取ったのが、このVIVOGUE S96ML+ EXVでした。

触って、振って、すぐに分かる違い

Foojin'RS VIVOGUE 96ML+は、シーバスロッドの中でもいわゆる“ど真ん中”の存在。
全国どこでも、ある程度のシーズン・フィールドを1本でこなしたいとなれば、真っ先におすすめできるモデルです。

そのVIVOGUE 96ML+をマルチピース化したのが
「Foojin'RS VIVOGUE S96ML+ EXV」

第一印象で驚かされたのは、マルチピースロッドにありがちな先重り感が一切ないこと。
黙って渡されてそのまま釣りをしても、「これマルチピースですよ」と言われなければ気づかないレベルです。

「ついにマルチピースロッドもここまで来たか…」
正直、感動しました(笑)。

マルチピースロッドにありがちなキャストフィーリングの悪さ(振り切った後のボヨ~ンとした感じ)がなく、まるで2ピースのようなキャストフィールでした。

この進化の背景には、アピア独自の新技術「X-FORCE100」によって、100%カーボンロッドの設計が可能になったこと、
さらに東レの最新カーボン素材である「M40X」や「T1100G」の採用があります。

加えて、新ジョイントシステム「NANO JOINT」の存在も非常に大きく、
マルチピースロッドの弱点とされてきた
・不自然な曲がり
・継ぎ部の強度
・コミのズレや抜け

これらを大幅に改善しています。

ある程度ルアーを投げ倒したあと、
「そろそろコミのズレを確認しないとな」と継ぎ目に触れてみても、
ズレていない、抜けていない。
釣行中に何度も「NANO JOINTすげーな…」と感心しています(笑)。

数値では分からない「実釣での差」

同シリーズのVIVOGUE 96ML+は、
2ピースモデルが141g、5ピースモデルが155gと、数値上は14gの差があります。
どうしても継ぎが増える分、5ピースモデルはバット部がやや太くなる設計です。

ただ、2本を同時に持てば「確かに2ピースの方が軽いかな?」と感じる程度で、
単体で持った場合に明確な差を感じることはありません。

使用したルアーも、ハイドロアッパースリム100S(10g)といった軽量プラグから、
ラムタラバデル130FL(25g)、アップライジング70HW(18g)まで幅広く試しました。
シーバスロッドのど真ん中スペックらしく、どれも問題なく対応してくれました。

バレーヌ160FL(43g)をペンデュラムで「えいっ」と投げてしまうこともありますが、今のところトラブルはなし。
※オーバーウエイトは自己責任でお願いします。

魚を掛けた時こそ分かる完成度

ファイト時の曲がりも非常に美しく、
実釣レベルの高さには毎回驚かされます。

そして今後、マルチピースロッドの需要がさらに高まる理由として、
遠征時の長物荷物に対する制限が年々厳しくなっている現状があります。
航空会社各社による長物収納BOXの廃止や、輸送コストの増大なども、無視できない要因です。

これまで無料だったものが有料化されたり、運搬費用が高額になったりと、
仕舞寸法の長いロッドほど持ち運びにくい時代になってきました。

その点、VIVOGUE S96ML+ EXVは仕舞寸法が67cm
大きめのスーツケースであれば収納でき、飛行機を使った移動にも対応可能です。

遠征や出張釣行でも、ロッドの取り回しに悩まされにくい一本と言えるでしょう。

・出張先でも釣りがしたいから、スーツケースに忍ばせたい
・旅行先で少しだけ釣りを楽しみたい
・定期的に遠征へ行くが、長物の制限がネックになる

そんな方にも、このロッドは強くおすすめできます。

 

「仕方なく」選ぶ時代は、もう終わり

かつてのように、
「移動手段の都合で仕方なくマルチピースを選んでいる」
「制限があるから選ぶけど、使用感には妥協している」

そんな理由でマルチピースロッドを選んでいた方にこそ、
ぜひ使ってほしいのが
Foojin'RS VIVOGUE S96ML+ EXVです。

このロッドは、マルチピースロッドに付きまとっていたネガティブな要素を払拭した、まさに新時代の一本
ぜひ一度、フィールドで体感してみてください。

 

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