同じようなミニマルデザインのロッド群だが、そのどれもが繊細かつ小気味の良いゲームを愉しむための要素に満ちあふれている。当該シリーズの開発にあたっては、GRANDAGEのコンセプトでもある 【高い汎用性をそなえたロッド】から逸脱してしまうほどに特化した要素の追求にも取り組んだ。 ブランク成型、ガイドセッティング、ハンドルの意匠など、それぞれに求められる要素は多岐に渡ったが、もっとも端的な命題として課されたのは、それらを昇華した上で、尚、これまでの水準とは異なる軽量化がなされていること。 使用が想定されるタックルセッティングを前提とし、トータルバランスの高さを第一義的に捉えたこれまでのアプローチを見直し、自重数値そのものにもこだわるというのがGRANDAGE LITEの開発テーマの一つ。
そのため、ブランク素材そのものは上位機種と遜色ないものとし、コストと製法の見極めには注力した。一部機種においては強度規格を保持できる範疇でアーバーのブランク支持構成にも手を入れることに。既存モデル比でアピア史上最軽量となる大幅な軽量化を敢行、ストレートに軽量化がもたらす振動伝達率・【感度】の恩恵を享受しやすいものとした。 フィールドワークを経た技術的な疑問と回答を反芻することで結実したライトゲームロッドのニュー・ノーマル、5フィートクラスから9フィートモデルまで、モデル毎に用途・目的に適う基本性能の高さを感じることのできる仕上がりとなっている。
