壁チヌ〜GEM誕生
【GEMを作ったきっかけ】
私がチヌゲームを始めた10年以上前のこと。
当時、私のナイトゲームの主軸は「壁チヌ」でした。
テクトロと落とし込みを融合させたこの釣りに、ライトゲーム用の小型プラグを投入。毎晩のように地元エリアの壁という壁を探り歩きました。
その結果、当時主流だったラバー系でのボトムゲームを圧倒的に上回る釣果を叩き出すことができたのです。
そして、私がAPIAに加入した4年前(2022年)の冬。
以前からこの独特な釣りに目を付けておられた宇津木社長から、熱い提案をいただきました。
「この釣りに特化したルアーをAPIAで作ろう!」
この一言から、ロッド「GRANDAGE VICE」の開発と並行して、専用ルアー「GEM(ジェム)」誕生へのプロジェクトが始動しました。
【開発スタート】
GEMの開発にあたり、今までの経験と知識を活かして開発担当の北山氏と何度も何度も連絡を取り合いながら、入念に打ち合わせを行ってきました。ファーストプロトサンプルから徹底的に現場でテストを行いました。
※初期プロトから最終プロトモデル機
【最大のポイント】
この釣りの最大のキモ、それはずばり「フォール姿勢」です!
狙ったのは、エビやカニなどの甲殻類が岸壁をタイトに擦りながら落ちていくあのリアルな動きです。
シルエットはあらゆる甲殻類に化ける絶妙な形。サイズはバイトを誘発しやすいベストな55mmに設計しました。
さらにこだわったのが、ルアー前方下部に配置した独自のシンカー。
これがしっかりと水を噛んで、水馴染みを極限までアップ!
ブレのない抜群の前傾姿勢でフォールさせることができます。
開発中は、微調整を繰り返したプロトを握りしめて何度もフィールドへ。
ひたすらフォール姿勢とスピードをチェックし、実釣テストを徹底的にやり込みました!
【実際の釣果】
ライトゲーム用の小型プラグでも釣果は出ていましたが、2つの大きな課題がありました。
1つ目は、フォール姿勢が不安定で、流れの速いエリアでは水流に負けてしっかり沈まないこと。2つ目は耐久性です。チヌの強靭な歯に対応していないため、数匹釣ると噛み砕かれてしまい、酷い時は1匹釣っただけで割れてしまうことが頻繁にありました。
GEMは丸飲みされても噛み砕かれることはほぼ無い。
しかし、GEMはそれらの不満要素を全て払拭してくれ、安定したフリーフォール&テンションフォールを描き出し、テクトロならではの横へのロング移動も可能になりました。
耐久性に関しては、強化型ABS樹脂を採用することでクロダイ・キビレの強力な歯で噛み砕かれ割れてしまう事は皆無となりました。
今まで以上にロスが無くなり、テンポ良くスムーズに釣りを進めれるようになったことでナイトゲームの半分以上の釣果はこのGEMを使った壁チヌによるものでした!
地元の播州河川だけでなく、県内全域、大阪湾、そして雑誌の取材で初めて訪れた東京湾でもしっかりと釣果を出す事が出来ました!
雑誌取材で訪れた東京湾での1枚。地元だけでなく、他のエリアでも確かな手ごたえを得た。
【基本的な釣り方】
GEMの基本となる釣り方は、非常にシンプルです。
まずはロッド1本分を目安にラインを垂らし、堤防などの壁際ギリギリにルアーを落とし込みます。このとき、足場の高さや水面までの距離に合わせて、ラインの長さを細かく調整するのが最初のコツです。
壁際を意識しながら5歩テクトロし、その場で5秒ストップ。そこからフォールさせて食わせの間を作ります。
基本はこの流れですが、その日の状況にアジャストしていくことが釣果を伸ばす鍵になります。
- テクトロする歩数やスピード
- 止める秒数
- フォールの質(フリーか、テンションか)
- 狙うレンジ(水深)
これらを少しずつ変えながら、その日の「正解パターン」を見つけてみてください。魚の活性が高いハイシーズンには、足元に落とし込んだ瞬間にガツンと食ってくることも珍しくありません。
さらに、もう一つの強力なパターンとして、流れを利用した「バックドリフト的な釣り方」があります。
流れに逆らって歩くシチュエーションでは、ラインをフリーにして後方へと送り出していきます。あえてルアーを自分の立ち位置から引き離し、遥か後方のスポットでヒットさせるイメージです。
足元のテクトロで反応がないときは、この流す釣り方もぜひ試してみてください!
【応用編】
ナイト壁チヌ特化型プラグとして誕生したGEMですが、実はバチ抜けパターン、サイトゲームやマイクロベイトパターンのデイゲームにも効果抜群です!
バチパターンではGEMの連結も効果的!
マイクロベイトパターンのボイル撃ちでは、ロッドを立てながらトゥイッチさせてやることで水面下でのパニックアクションを演出させてトップ的にやる事も可能です。
サイトゲームでは、フォール姿勢が抜群に良い為、狙ったピンにしっかり落とす事が出来て、流れの影響を受けにくく、倒れにくいので敷石やゴロタの上でも姿勢が安定します。
また、ジャークさせてやるとキレの良いダートアクションも生み出せ、その後のフリーフォールでもバイトを誘発させる事が可能(壁際で使う事も多々あり)です。
フォールにばかり目が行きがちですが、リトリーブしてもスローな動きからスピーディーな動きまで対応可能となっております。
バイト数もキャッチ数も減りますが、厳寒期でも丁寧に探り歩けしっかり仕留める事が出来ます!
年がら年中楽しめるGEMの壁チヌ!手軽に楽しむことができ、初心者の方でも簡単にエントリーできる釣り方なので、是非挑戦してください!

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