ナチュラル7を宇津木さんに申し出たのは、2012年初旬だったと思う。
単にビーストの短いモデルでもいいので、小場所用のパワーロッドを作ってほしい——。
そう懇願したのが始まりだった。
足元にもデカいヤツはいる。
キャストしなくてもいい距離に、ルアーを正確に落とせればバイトのチャンスはある。
そして、制限されたロッドワーク幅でのやり取りでは、必要以上の曲がりが邪魔になる場合もある。
相手がランカーとなれば、掛けた瞬間から接近戦の壮絶なファイトが始まる。
ロッドだけではなく、釣り人自身も全身のバネを使いながら魚との対話を楽しむ。
そんなスタイルだ。
当時、ネオンナイトで小場所打ちをしていたのだが、どうしてもティップを曲げてルアーをリリースし、ピンに打ち込む精度が出なくて悩んでいた。
マジでマサッチの右腕が欲しかったよ(笑)
そんな中、ロッドのレングスは長いが、ビーストで至近距離に打ち込むと綺麗に入ることが多かった。
「これ、ショートロッドでもパワー系のロッドの方が、フリップキャストに慣れていない俺なんかは精度が上がるんじゃね?」
そう考えたわけだ。(笑)
そしてそれは見事に正解だった。
ムチのようにロッドをしならせてキャストするほどの距離ではない小場所では、手首、グリップ、ロッドティップに一体感が生まれる。
まるでティッシュを丸めてゴミ箱に投げ入れるような感覚で、ルアーを送り込めるようになったのだ。
これがね……(笑)
どんどんピンへ!
どんどん奥へ!
面白いようにルアーを入れられるようになると、面白いようにバイトが出始める。
僕の中での『究極の小手先感』が完成した瞬間だった。
ルアーにアクションを入れるのも数センチ。
ルアーも数センチだけ動く。
ルアーがお辞儀をするくらいの入力で、壁際での誘いが決まる。
バイトが出た瞬間、ほんのわずかなラインスラッグが一瞬で張り、しっかりとナチュラルセブンに魚の重さが伝わる。そしてロッドが曲がろうとする。
その時点で、フッキングを入れなくてもロッドの張りでフッキングはほぼ決まった状態でファイトに入れる。
これは足元でデカいヤツが食ってきたとしても、初動をコントロールできることでキャッチ率が格段に上がった。
こうして、一見すると曲がらない張りの強い「ナチュラル7」での釣りは、考え方ひとつで実はメリットだらけだった。
そして徐々に使ってくれるアングラーも増えていった。
一時期はADのラインナップの中でトップセールスに輝いたこともあり、多くのアングラーに支持してもらえたロッドになった。
そして時代は、ADの時代から5代目Zの時代へ。
僕はナチュラル7を、もっとピーキーに、もっと尖らせてみたかった。
宇津木さんとの打ち合わせや擦り合わせでも、妥協せず、思い描いたままのわがままを通した。
しかしそれは、僕が求める究極の小場所打ちロッドと、6代目へ進化するロッドの特性をまだ理解できていなかったことを、後に思い知らされることになる。
そしてある時、宇津木さんの一言で、僕の頭の中にあったナチュラル7のイメージがひっくり返った。
ビーストの話の中にも書いたが、
「硬くしなくても、今のAPIAのロッドなら、しなやかなテイストで作って同じ操作ができる。いや、それ以上のコントロールも可能だぜ!」
という言葉だった。
もうね……
やられたって感じよ。(笑)
宇津木さんも、僕も。
この考えを言葉にし、お互いに理解し、形にすることができた。
それが
6代目Foojin'Z「スーパーセブン77MH」だった。
5代目Zナチュラルセブンから考えると、かなりしなやかなティップセクションになった。
これにより、アングラーが感じていた「バイトを弾いてしまうかもしれない」という不安感を取り除くことができた。
そしてナチュラルセブン譲りのバットパワーは、不意の大物とのファイトにももちろん対応する。
さらにキャスト面でも、少し大きめのビッグベイトなら難なく投げられてしまう扱いやすさまで生まれた。
これだ!
ルアーを置く。
チョンと入れる。
ルアーに息吹が吹き込まれる。
バイトが出る!
瞬時にフッキングできてしまう!
そしてランカーでも余裕のファイトをこなしてくれる。
これこそ、小場所での釣りの面白さだ。
こうしてナチュラルセブンから大きく進化した
「スーパーセブン77MH」は、きっとあなたの足元に潜むビッグワンのために、
これからも輝き続けてくれるロッドになるはずだ。




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