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「HOW TO KIJIHATA」 キジハタの釣り方 Written by 佐々木俊

Text佐々木俊

キジハタの釣り方

キジハタのシーズナルパターンを他の記事で紹介しましたが、今回はキジハタのショアからの釣り方について説明していきたいと思います。


ここで説明するのは私が経験して思ったことや感じたことなどを書いていきますが、キジハタは地域差も出やすい魚です。これが当てはまる地域、当てはまらない地域も出てきますのであくまでも基本的な釣り方としてご紹介していきます。

※タックルやリグ、ルアー等は記事の最後にまとめて紹介させていただきます。

シーズナルパターンのおさらいも含めて説明すると、春先から水温の上昇と共にシャローへ意識が高まると比較的狙いやすいタイミングに入ります。地域差もありますが、早いところだと4月頭頃から動き出し5月中旬から6月頭には活発に活動するようになります。

そこからスポーニングを意識し、6月頃から7月いっぱいまでスポーニングを行います。

この時期が最も釣りやすくサイズも出しやすい時期となります。

スポーニングが終わりアフター(産卵後)に入るとディープへ落ちる個体、シャローに残る個体と別れますが小型の個体がシャローに残り、大型の個体はディープへと移動する傾向があります。しかし、中にはシャローに居続ける大型の個体もいます。

このスポーニングの状態でどこに大型の個体がポジションを取っているか、小型の個体はどの様なところが好きかを知っていると釣り分けることもできるので詳しく説明していきたいと思います。

【春の釣り方】

春はディープに落ちていた個体が水温の上昇(15℃前後が目安)と共に活動を始め、冬の間に消耗した体力を回復しようとミドルレンジ~シャロー(水深10m~5m)を回遊して餌を捕食します。

そのためポイント選択はディープ隣接のミドル~シャローの岩礁帯がメインとなります。

魚の動きは鈍いため、じっくりと見せて喰わせることを意識するとバイトを拾いやすくなるので軽めのリグでゆっくりと誘ってあげるか、重いリグで動かさずに置いておくなどといった釣り方がハマりやすいです。

基本的な誘い方はリフト&フォールのリフト幅を短く取り、ボトム中心の誘いとなります。ベイトフィッシュが入った時は浮かせてスイミングなども織り交ぜますが、まずはリフト&フォールで反応の有無を確かめてから他のアクションを試していくと良いでしょう。

キジハタは夜行性のため、狙う時間帯は夜がメインとなります。

【初夏から夏(スポーニング時期)の釣り方】

この時期は1年間で1番釣りやすい時期でもありますが、産卵後(アフター)に入ると急に釣りにくくなる時期でもあります。

水温が20℃を超えると本格的にスポーニングを意識し、産卵に適したポジションへと移動を始めます。条件としてはディープ隣接のシャロー帯(水深5m前後)で潮通しの良いワンド状の岩礁帯が好条件に当てはまります。

なぜこの条件が良いのかというと、海が荒れたときに避難できるディープが近くにあり、餌の通り道となる潮通しの良い場所(岬など)、産卵するときに外敵から身を守れるシャロー(岩礁帯のワンド)と思っていただければイメージがつきやすいかと思います。

スポーニングも3つの状況に分けられますので、その状況に分けて説明していきます。

・プリスポーン(産卵前)

プリスポーンと呼ばれる時期は産卵に向け餌を盛んに捕食するため釣りやすいタイミングとなります。キジハタは夜行性ですがこのタイミングは日中でも捕食活動を行うため明るい時間に楽しめる時期でもあります。

餌も甲殻類やベイトフィッシュなど様々な餌を盛んに追うので釣り方もルアーの種類もいろいろ試すことが出来ます。

狙うポイントは漁港であれば堤防の敷石周りやテトラポット周り、漁港の中に生えている海藻の周辺などになります。

磯の場合は前記した条件に当てはまるエリアを参考にエントリーしてください。

リグも比較的軽めのリグが扱いやすく、7g前後から14gをベースにして魚のポジションを見つけていくと良いでしょう。魚が着きやすいブレイクが遠い場合は28gなどの重めのリグを使用しても問題なく口を使ってくれるので、まんべんなく用意すると良いでしょう。

誘い方は幅を効かせたリフト&フォールとリアクション、そしてスイミングの3種類を軸にして誘っていくといずれかのアクションで反応を得られることが多いので1つのアクションに拘らずに試してください。

このタイミングのキジハタは反応が素直なので、1箇所で粘らずランガンして反応の得られる場所を探すことも大事です。1匹釣れたら周りにも必ずいるので釣れた周辺は重点的に探ると次の魚に繋がりやすくなります。

・ミッドスポーン(産卵中)

ミッドスポーンが一番釣るのが難しいタイミングとなります。7月中旬から8月頭の大潮周りで産卵に入ることが多く、産卵行動に入ってしまうと捕食のスイッチが切れてしまい、産卵に集中してしまうので餌が目の前を通っても見向きもしなくなります。

オスは縄張り意識を持ち攻撃をするため釣れることはありますが、基本的には捕食しません。この状況で釣ろうと思ったときは産卵に絡まない小型の個体を釣ることは出来ますので、無理に産卵中の大型を釣ろうとはせず産卵が終わるのを待つのが魚にもストレスを与えないため良いと思います。

小型の個体はプリスポーンの時期と同じやり方で釣れますので、産卵が終わるまでの間(1週間~2週間)は大型の個体はそっとしておきましょう。

・アフタースポーニング(産卵後)

産卵が終わり、産卵を終えた大型の個体はほとんどの個体がディープへと落ちていきます。しかし産卵後すぐにディープへと落ちるわけではなく、ある程度体力を回復して動けるようになってからディープへと移動します。この時にシャローを気に入った個体がいればそのままシャローに居続ける傾向があります。

この時期に狙う魚は体力回復中の個体とシャローに残る個体となります。

体力回復中の個体を狙う場合は、エリアは変わりませんが誘い方はとにかくスローに動かすことを意識してください。体力を消耗し、動きたくないのでルアーを目の前に送り込んであげてネチネチとアクションをくわえて喰わせていくイメージです。

アフターに入るとデイよりナイトの方が反応が良くなってきますので、ナイトゲームも含めてプランを組むといいでしょう。

使うリグの重さは変えずに、アクションをネチネチ系に変えてじっくりと誘ってあげてください。産卵後から2週間ほどはこのパターンが続きますが、2週間がたち体力を回復した個体はディープへ移動する組とシャロー居残り組に分かれます。

シャロー居残り組は体力も回復し、再び盛んにえさを捕食するようになります。居残り組はデイでも比較的口を使ってくれることが多く、デイ&ナイト共に釣りやすくなります。

大型の個体を狙う場所は潮通しがよくベイトフィッシュが多くディープが隣接しているところがおススメです。釣り方もテンポよく探れるリフト幅を効かせたリフト&フォールとスイミングをメインにすると良いでしょう。

小型から中型の個体は漁港のテトラ周りやシャローの磯場など比較的狙いやすい場所にいるため、数釣りが出来るのもこのタイミングの楽しみでもあります。

釣れるタイミングも朝マズメや夕マズメに集中することが多く、そこを狙って行けば短時間で遊ぶことが出来ます。

【秋の釣り方】

産卵が終わり、気温と水温が下がってくるとキジハタは冬を意識し始めるため秋の荒食いへと突入します。数釣りが出来る時期ですが、大型の個体はいち早くディープへと落ちるため小型~中型のキジハタが中心となります。

秋はベイトフィッシュとなる魚も多く、それを追うためキジハタは広範囲に散る傾向にあります。根周りだけでなく、サーフのブレイクといったところにも着くため地形を探すよりベイトフィッシュのいる場所を探すと釣果に結び付きやすいです。

釣るタイミングはマズメのタイミングと夜がメインになりますが、日中でもベイトフィッシュが入っていると関係なく口を使ってくれるのでポイントの下見中にベイトフィッシュを見つけたら試しにキャストしてみると良いでしょう。

【冬の釣り方】

水温がキジハタの活動水温の15℃を下回り、一般的にオフシーズンと言われる冬ですが、大きい個体は体力があるため定期的に餌を捕食しています。

これは活発に動き回る時期でもないので、消費したカロリー分を捕食するためだと考えています。そのため餌を捕食しに来たタイミングに当たらないとなかなか釣ることは出来ず、キジハタの動きも鈍くなるためスローな釣り方になります。

ボトムメインの釣り方になり、リグもあまり動かさずにずる引きやシェイクなどを織り交ぜたアクションでじっくりと誘ってあげると良いでしょう。

狙うポイントは水深があ、りある程度潮の流れが当たる場所がおススメです。その理由は餌が勝手に流れてきて体力を使うことなく捕食できる場所となるのでこのような場所を狙って行くと良いでしょう。

難しい時期ですが出ればデカい時期なので、是非チャレンジしてください!

タックル

次はキジハタを釣るのに適したタックルについて説明していきます。

【ロッド】

キジハタを狙うときは専用ロッドが必要となってきます。シーバスロッドやバスロッドで代用する方もいますが、シーバスロッドだと根から引きずり出す前に潜られてしまったりバスロッドだと単純にパワー不足だったりします。

そのためロックフィッシュ専用ロッドである「GRANDAGE BRUTE」シリーズがキジハタ狙いには適しています。

BRUTEシリーズは9機種ラインナップされていますが、その中でもキジハタにおススメするロッドをご紹介します。

・GRANDAGE BRUTE BELL EPOQUE (ベルエポック)S86M

Length:8'6" Lure:5-32g Line(PE):#0.6-1.2 Weight:120g Closed Length:133.5cm

このロッドは主に漁港内や小磯などで扱いやすいロッドとなっており、5g前後から21gほどのリグが扱いやすく、近距離から中距離を狙うのに適しています。

繊細なアクションをすることができるティップと不意の大型が掛かった時に安心してファイトすることが出来るバットパワーを兼ねそろえており、漁港をメインとするアングラーには是非使っていただきたいモデルです。

・GRANDAGE BRUTE STRETCH FOUR(ストレッチフォー) S88MH

Length:8'8" Lure:3-14g Line(PE):#0.4-1 Weight:142g Closed Length:136.2cm

キジハタを狙うのであればドストライク!というモデルがこの「STRETCH FOUR S88MH」になります。

10g前後のウェイトから56gまで扱うことができるため、この1本があれば堤防から磯まで使用することができます。シチュエーションを選ばず投入することが出来るスペックに加え、パワーも申し分ないため50㎝を超えるキジハタの突っ込みも止めて浮かせてくることが可能です。

ボトムの誘いから、スイミングゲームまで得意とするブランクはハリがありながらもしなやかに曲がり、大型の魚が掛った時は引きに追従して曲がりバラシも軽減します。

私がキジハタを狙う時に1番使用頻度の高いロッドです。

・GRANDAGE BRUTE SIDE KICK(サイドキック) C83MH

Length:8'3" Lure:10-50g Line(PE):#1.5-3 Weight:160g Closed Length:129.7cm

堤防、磯問わず扱いやすいレングスとパワーを持っているのがこの「SIDE KICK C83MH」になります。ティップは意外と繊細に出来ており、バイトをしっかりと捉えベリーからバットのパワーでフッキングへと持ち込む事のできるロッドとなっております。

堤防の敷石周りや磯際でのピッチング等でテンポの速い釣りを得意とするが、繊細なティップのおかげでスイミングゲームにも適しており汎用性も高くなっており、私が使うベイトタックルでは1番使用頻度の高いロッドです。

・GRANDAGE BRUTE WINDEX(ウィンデックス) C90H

Length:9' Lure:14-56g Line(PE):#1.5-4 Weight:170g Closed Length:141.7cm

大型のキジハタを狙いたい!という方にお勧めなのがこの1本。BRUTEシリーズの中で最もパワーがあるもでるだが、ただ強いだけではなくしっかりと粘り強く曲がってくれるロッドになっているのでバラシにくいのも特徴です。9ftというレングスは磯場や潮の流れが速いエリアではラインスラッグを処理しやすく、引きたいコースをしっかりとトレースしてくることが出来ます。狙ったコースを通せるか通せないかで釣果に差が出てくるので、ロングロッドの長所を活かしたアプローチが可能となります。

リール

ロッドに合わせるリールですが、スピニングリールであれば3000番か4000番、ベイトリールの場合は自分が扱いやすいものであればいいと思います。

ライン

基本的にラインはPEラインを使用します。
スピニングリールに巻く場合は0.6号~1.5号を投入し、リーダーはフロロカーボンの16lb~25lbを使用します。
ベイトリールに巻く場合は1号~2号を投入し、リーダーはフロロカーボンの20lb~30lbを使用します。

リグ

キジハタを狙うために用意したいリグを3つ紹介していきます。



・ビーフリーテキサス
まずは一番使用頻度の高いビーフリーテキサス、通称ビフテキについて説明していきます。

これはビーンズシンカーを使用したテキサスリグのことを言い、通常のテキサスリグとフリーリグの中間にあたり非常に使い勝手が良いリグとなっています。

ペグ止めを使わずに使うときが多いのですが、フリーフォールさせるとシンカーが先に沈みワームが水の抵抗を受け後を追って落ちていきます。

シンカーとワームがフリーになる間があり、この間でバイトしてくることが良くあります。ずる引きやスイミングとの相性も良く、このリグを使っていればほとんどの状況に合わせていくことが出来ます。

・フリーリグ

フリーリグはスティック型のシンカーを固定せず、フリー状態でラインに通すリグのことを言います。テキサスリグやビフテキよりラインに掛かる抵抗が少ないため、シンカーとワームが離れやすく、シンカー着底後のワームはノーシンカー状態になり、より自然なスローフォールでアピールします。またバイト時にラインテンションが掛からず、魚に違和感を与えにくいのも特徴です。状況によってビフテキと使い分けると良いでしょう。

・ジグヘッドリグ

オモリと針が一体化したリグをジグヘッドと言います。ジグヘッドは完成されたリグなので、ラインを結ぶだけですぐ使うことが出来るので初心者におススメです。

しかし針先がむき出しのため根掛かりもしやすいデメリットもあります。

ジグヘッドは基本的にキャスト後ボトムを取ったら、10回ほどリールを巻いて再びボトムを取り直すを繰り返して探っていくという簡単な釣り方が基本となります。

ワーム

次は使用するワームのタイプ別に紹介していきます。

・グラブ(カーリーテール含む)

数あるワームの中でも1番使い勝手がよく汎用性に長けているのがグラブと呼ばれるワームです。太めのボディーに三日月状の薄いテールが付いていて、巻くとテールがピロピロと動いてアピールします。細身のボディーにテールが付いている物はカーリーテールと呼ばれています。使い方次第でどんな状況にも使えるので、最初につけるサーチベイトとして投入することが多いです。スイミング、ボトム、表層と様々な扱い方が出来るため必ずボックスに用意しておきたいタイプのワームです。

私の使い方は、スイミングで反応が出たらシャッドテールへ→ボトムで反応が出たらホッグへ変えるといった感じでその日の魚の状況を探るために使うことが多いです。

・ホッグ

ホッグ系は甲殻類を模したワームのことを言います。キジハタは基本的にはエビやカニを捕食しているのでホッグ系のワームへの反応が安定しています。

ホッグ系はボトム(底)中心の誘いが効果的で、リフト&フォールとやエビが逃げるようなリアクション要素を取り入れた誘いを入れると良いでしょう。

キジハタはタコを捕食している時も多く、釣ったキジハタがタコを吐き出したら大きめのホッグでボトム付近をスイミングするとタコが泳ぐ姿をイミテート出来るので、この使い方も覚えておくと良いでしょう。

・ピンテール

ピンテールはスティック状のシンプルな形をしたワームのことを言います。ただ巻きではほぼ動くことはないため、こちらから積極的に動かして魚にアピールしていきます。

ジグヘッドとの相性が良く、パンッパンッと弾くように動かしてあげると左右にダートします。キジハタはこのダートする動きにだけ反応することが多いため、他のワームで探っても反応が無いときにピンテールで探ると連発するシーンが良くあります。

私の中では最後の切り札として必ずボックスに用意しています。

・シャッドテール

シャッドテールは円形のテールが付いているタイプのワームのことを言い、巻くとテールが水の抵抗を受けて左右に動きます。ベイトフィッシュが入っているときに効果的で、使い方はジグヘッドやビフテキでのスイミングがメインとなります。

大型のキジハタは中層までベイトフィッシュを追い回す傾向があり、大型だけを狙いたいときはスイミングメインの釣りで1日やり通すといいでしょう。

キジハタで使用するワームはこの4種類があれば様々な状況に使用することが出来ます。

ワームのサイズは基本的に4インチクラスをベースに揃え、小さいワームは反応が悪くなるため用意しなくても良いと思います。

キジハタは口に入るサイズであれば果敢にアタックしてくるので、アタリが少なく渋いと感じたときはワームのサイズを下げるのではなく大きくしたりカラーを派手なものに変えるなどしてアピールしてあげると良いでしょう。

Juicy(ジューシー)


キジハタを釣るために私が開発したアイテムがあります!それは樹脂で作成したブレードの「Juicy(ジューシー)」です!


ジューシーについては詳しく書いた記事があるので、そちらを読んでいただければその魅力と有効性が分かっていただけると思います。
ジューシーは元々キジハタ専用に作っただけあって、その実力は折り紙付きです!
ワームに着けるもよしプラグに着けるもよし!ブレードの揺らめきと回転の両方で誘うことができるので、巻いても止めてもキジハタからの反応が返ってきます。
キジハタ釣行にはマストアイテムとなっていますので、ぜひ試していただきたいアイテムです!

まとめ

キジハタのシーズナルや基本的な釣り方、狙い方について説明させていただきました。

私が今まで経験してきた釣り方や考えなどを書かせていただきましたが、地域によって釣れるタイミングや捕食しているベイトが変わってきます。

一概にこれが良いとは言い切れませんが、キジハタを釣るための参考にしていただければ幸いです。長文になりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました!

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