いかに違和感を与えず食わせられるかをテーマに取り組んだ、DOVER46 Slow Sinking。水中にエサが漂っているイメージを具現化すべく、余分な重量を極限まで削り軽量なボディへと仕上げた。水流変化に差し掛かれば素直にそれに従った挙動を見せ、自然な「エサ感」を演出。ハイプレッシャーな港湾エリアでも、しっかり見せた上で口を使わせる事が可能。スローアプローチが可能な事から、キャスト~ピックアップまでの時間を稼ぐ事ができ、小場所やストラクチャー周りをタイトに攻略可能。居着き~回遊メバルまで、様々なタイプのメバルに有効。
ライブベイトと認識させるのに
十分なマイクロミノー。
アピアのパイロットルアーといえばDOVERだ。
初代DOVER 120Fを先陣にこれまで多くの派生を誕生させて来たオールラウンドミノーであるが、その血統を受け継ぎライトゲーム専用設計したモデルがDOVER 46SSだ。 このモデルはシロメバルとクロメバルの摂餌行動を元に考案したシビアなセッティングを施しているが、シーバスからアジ、クロダイや根魚など狙える魚種は多岐に渡る。 その背景としてこれらのターゲットに共通するのがマイクロベイトパターンの存在であり、風波や潮流によって漂流するプランクトンや小魚を好んで食する点だ。 一般的に難しいと言われるマイクロベイトパターンだが、レンジ、スピード、シルエットの選定に攻略の糸口があり、いかに本物同様に漂わせられるか?が釣果のキモである。単純にマッチザベイトの観点で色や大きさだけを似せたのでは通用しない場面があるのだ。
そこで開発コンセプトをただ巻きに特化した完全食わせ系マイクロミノーとした。 初期段階から余分な重量を極限まで削り込み、多くの試作の中からスリムシルエットで目標浮力を達成するサンプルを確保。更に、水平姿勢によるスローフォールとデッドスローリトリーブの融合でこそ出せるリアルなエサ感にとにかく拘った。 ウェイトは固定重心を採用した事で立ち上がりが素早く、ナチュラルなスローシンキングと水噛みの良いリップが生み出す安定感で優れたレンジキープ力を発揮する。 また、偏平スリムボディの全幅に対して外側にフックポイントを露出させる設計を用いてフッキング率の向上に努めた。 アプローチとしては、ハンドル1回転3~5秒の巻き速度でセレクティブなアミ等を代表とするスローパターンに対応し、ハンドル1回転1~2秒の巻き速度であればタイトウォブンロールで小魚ライクにアクションする。 メインフィールドは港湾部であるが、河口部やサーフ、小磯での接近戦であっても集中力を損なうこと無く信じて投げ続けられる性能を全て詰め込んだ。 初めは特に難しいことを考える必要は無く、とにかく投げて巻く。これを繰り返すだけで奥深きライトプラッギングゲームの扉が容易に開けるだろう。 あとはDOVER46SSを投げ込んでこのルアーに秘められた真の実力をフィールドで体感するだけだ。
献上真也について