リールの動力は手である。幾ら便利な世の中になっても、そのシンプルな機構を残す理由、それはルアーフィッシングが"漁では無い"からである。幾つものギヤが組み合わさって動く、究極の機械式にアングラーがこだわるのは、対等に魚と向き合うことで生まれる「何か」を強く求めているからではないだろうか。だとすれば、この奇妙なバランスを保つ為に、リールというプロダクトが進化のベクトルをプレシジョンの追求としてきたというのも合点がいく。エルビス・プレスリーが愛した時計「VENTURA」は、世界で初めてのエレクトリックムーブメントを搭載した時計で知られている。革新がその後のモデルケースとなるまで、どれだけの壁を乗り越え、どれだけ多くの人を感動させたことだろうか。一歩、二歩と進化の歩みを進める中、APIAはVENTURAで2015の時を刻む。APIA VENTURA-リューズを巻くように、ハンドルひと巻きに想いを込めて。