KUNIHIKO HAMAMOTO'S IMPRESSION

Foojin'AD

ANGEL SHOOTER 96M「インチアップとパワーアップを果たし、究極の汎用性を纏ったFoojin'ADシリーズの中核」

4名のプロスタッフの個性やワガママがぶつかり合うFoojin'ADシリーズにおいて、「よくぞここまで素直なロッドが存在し続ける事が出来たなぁ~」と、テストしながらいつも思っていたのだが、これこそが「エンゼルシューターの存在意義」なのだと言える。「エンゼルシューター」は常にアピア・シーバスロッドの基軸となるモデルであり、これがあるから、他のモデルが介在する意味が生まれるといっても過言ではない。だから今回も開発・フィールドテストに臨みながら、あらゆる面における「状況対応力の広さ」の上に成り立つ「使いやすさ」というところに向き合った。正直、少し悩んだのだが、'今'のシーバスシーンを見据え、レングスは前作より3インチ長く設定。9.6フィートというレングスと、ブランク全体の張りと強さを求めたミディアムパワーとし、デイ&ナイトを問わない多様なアプローチを実現するバーサタイリティを追求した。その中で、今回は新たな素材達を盛り込み、シーバスを掛けてランディングに至るまでの短い時間をどれ程楽しめるかという釣趣に至る領域にもこだわりぬいた。「どこまでも使いやすく、使い込むことができる」―。新しく生まれ変わった「エンゼルシューター」は、シーバスフィッシングの「今を楽しむこと」に全力を傾けた、珠玉の一本なのである。

使用写真