Legacy'SC

BLUE MOMENT

BLUE MOMENT 75L  (ブルーモーメント)

BLUE MOMENT 75L  (ブルーモーメント)

Length:7'5'' Lure:0.6~10g
Line:1.0~3.0lb/0.2~0.6PE
Weight:87g ¥38,500

釣趣を究めた港湾スペシャルモデル

異弾性素材を巧みに組み合わせたメリハリのあるファストアクションに設計。小気味良いアタリを捉え、バイトを絡め獲るためのソフトティップは、視覚的にも釣趣を充たすライトゲームロッドたる正統な佇まいとパフォーマンスを魅せる。しなやかさと操作性のバランスを高めた汎用性に優れる一本。

KENJO's Impression!

「ライトゲームロッドたる適応能力の高さこそ
このモデルの身上」
75Lの重要な役割として細かく求めてきたのがマイクロサイズのハードルアーによるアプローチを中心として捉える調子でありながら、ジグヘッドリグとフロートリグへの換装も想定に含めた点である。メインとなるフィールドは港湾、サーフ、小磯といった比較的身近な場所となるのだが、取り回しの良いレングスと幅広いウェイトキャパに設定したこのロッドであれば軽快に移動しながらそれらのリグを駆使して素早くチェックできる即応性を持つ。メバルを例に挙げると、「流す釣り」「巻かない釣り」「動かさない釣り」などと言われる超スローなアプローチに適正を示すのだが、このアプローチで大切なことはできるだけ同一レンジをゆっくりとした一定のスピードでキープしながらアングラ-サイドが意図的に隙を作ってやることである。これをしっかり意識して本物と見紛う演出をしてやるとかなり下層からでも猛スピードで突進しルアーのベリーめがけてバイトしてくる。この場面で最も肝心なのが、高速でアタックしてくるバイトを弾きづらい柔軟なティップセクションだ。その他にも軽量リグを乗せたスムーズなキャスティングや僅かな抵抗感を手元に伝えるしなやかさ。"ツっ"といった程度の微細なアタリを高確率で絡め獲るには軽負荷に対しても素直に追従するソフトティップが必要不可欠なのである。上記の点を踏まえた上でロッド全体のベンディングカーブとしては7:3調子に仕上げ、ベリーからバットセクションにかけては僅かに乗った針先を瞬時に深く刺し込む為の張りを与え、ストラクチャー周りでのドラグフルロックといった強引な場面にも柔軟に対応するバットの粘り強さ持たせてある。更にファイト中に掛かる手首への負担を極力軽減する為にグリップレングスを長めにセッティングし、自然と肘に添えられるように設定した。
献上真也について

BLUE MOMENT 77ML (ブルーモーメント)

BLUE MOMENT 77ML (ブルーモーメント)

Length:7'7'' Lure:1~12g
Line:2.0~4.0lb/0.3~0.6PE
Weight:85g ¥39,500

シリーズ随一のシャープネスを誇る

先代の人気モデル、77MLの高弾性素材の構成比率を大幅に引き上げ、ティップトップからバットセクションにかけて一貫した張りの強さに磨きを掛けた。張り感のあるレギュラーファストアクションのブランクがもたらすシャープなキャストフィールと操作性は、先代から受け継がれた当該シリーズのテイストを色濃く踏襲している。

MATSUO's Impression!

「多種多様に応える。しかも高い次元で。」 オールラウンドモデルを形にするのは難しい。魚種を限定し個性を奮ったロッドよりも、使い易さや複数の魚種に対応するモノが求められる。自身が遠征で一本だけ持っていくならこれ!という理想はあるが、特化したものを複数本遠征先に持ち込む余地があるのならば、それを選択する方が釣りは高い次元で成立する。タックルの細分化は個々の理想の細分化でもあり拘りも垣間見られる。故に「難しい」と一言で表したのだが、「そこを敢えて一本で」というのが、SCシリーズにおけるBLUEMOMENTの役割である。汎用性という言葉を紐解けば、ロッドの場合は多魚種に対応するほかに、使用するリグにも幅広く対応する必要がある。例えばシーバスならばラインの先にプラグを繋げば良いだけの話だが、ライトゲームではキャロライナリグやスプリットリグ、ダウンショットなど、システムは時として煩瑣な場合がある。また、狙う魚種も多くそれだけメソッドやシチュエーションも多面的。それらを極力一本で行えるロッドを作るには、それぞれの釣りにある程度精通した経験と長期的なテストが必要なのではないかと思う。オールラウンドのBLUEMOMENT 77MLは、とにかく取捨選択を明確にする事から開発をスタートさせて、ゴールがブレないようにプロトを重ねて行ったマルチパ-パスなモデルである。硬過ぎず、柔らか過ぎず。そして、しなやかでありながらも芯の強さを感じられるモノ。特に後者は実際に使用する事でしっかりと体感頂けるはずだ。
松尾 道洋について