長時間に渡るウェーディングや過酷なフィールドコンディションでのシーバスゲームにおいて、アングラーの集中力を欠く要素は極力排除したい。リールというツールにおいて、ストレスのない回転性能は必須要素だ。アピアはDAIWAの防水・耐久テクノロジー、MAG SEALEDにその要素を求めた。VENTURAは、ラインローラーはもとより、ボールベアリングに及ぶ防水性能を導入。その進化はいよいよドライブギヤ両端にも搭載されたことで、「リトリーブ時の感度」にも多大な恩恵をもたらした。 さらに、DAIWA独自のデジタル設計技術『デジギヤII』を搭載。超々ジュラルミン素材をデジタル解析によって導き出した理想的な歯面を実現するために、超高精度マシンカット技術を採用し、鍛造ギヤの数倍以上の歯面精度を実現。ドライブギヤに特殊ラッピング加工を施し、ピニオンギヤとドライブギヤの最適バランスを取ることで耐久性が向上。剛性感と軽量感を両立した駆動部を誇る。ハンドルノブにはグリップ力に優れ、不意のバイトで指が滑りにくい、SLPワークス製スーパーハイグリップノブをT字ハンドルタイプで初採用。雨天や冬季など条件が厳しい時ほど威力を発揮する。
リールの動力は手である。幾ら便利な世の中になっても、そのシンプルな機構を残す理由、それはルアーフィッシングが"漁では無い"からである。幾つものギヤが組み合わさって動く、究極の機械式にアングラーがこだわるのは、対等に魚と向き合うことで生まれる「何か」を強く求めているからではないだろうか。だとすれば、この奇妙なバランスを保つ為に、リールというプロダクトが進化のベクトルをプレシジョンの追求としてきたというのも合点がいく。エルビス・プレスリーが愛した時計「VENTURA」は、世界で初めてのエレクトリックムーブメントを搭載した時計で知られている。革新がその後のモデルケースとなるまで、どれだけの壁を乗り越え、どれだけ多くの人を感動させたことだろうか。一歩、二歩と進化の歩みを進める中、APIAはVENTURAで2015の時を刻む。APIA VENTURA-リューズを巻くように、ハンドルひと巻きに想いを込めて。