KUNIHIKO HAMAMOTO'S IMPRESSION

NATURAL SEVEN 77MH

「正直、こういうショート系のパワーモデルのニーズがこんなにあるとは思っていなかった」

僕が「ナチュラルセブン」に求めた要素は、ビーストに求めたこととよく似ていて、やはり「パワー」だったんだけど、テストしていくうちに「短く強い」=「格段に操作性が上がる」=「ルアーコントロールの正確性の向上」=「シーバスからのコンタクトが増える!」こんな図式が成立していき、僕自身の自信が確信へと変わり、実績へと繋げてくることができた。そして、今回も「ナチュラルセブン」がラインナップに加わることが決定し、「ビーストブロウル」、「エンゼルシューター」同様、テスト段階で早くにOKが出せたんだけど、僕の思惑をここまで「ドンピシャ」に形にしてくれる開発担当には頭が上がらない。「ナチュラルセブン」くらいの長さでマテリアルが変ると柔らかくなったり、めっちゃ硬くなったりと調節が難しいように思ってたんだけど、僕の発する「擬音」を具現化してくれる事により、今回も無事、新しいFoojin'AD「ナチュラルセブン」として皆さまにお届け出来る運びとなった。

壁にタイトに着いたシーバスを数センチ刻みで狙ったり、'止める、動かす'といったルアーアクションのメリハリを今まで以上にハッキリと付けられたり、足元まで追尾されたルアーに最後まで息を吹き込みバイトに持ち込めたり。さらには、思った以上に距離がある場所での重めのルアーを選択しないといけない時。そうなのです、身近な様々なシチュエーションに対応できる「短いけど頼れるヤツ」。シーバスフィッシングをより楽しむタメに!是非、「ナチュラルセブン」を手に取ってみて欲しい!手に伝わってくるダイレクト感が病み付きになることは折り紙つきだから!

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BEAST BRAWL 95MH

「ムダのない運動性能、ハイパワーモデルとして卓越したトータルバランス」

基本的に変える所も少なく、また変える必要が無いかなって思っていたのが、僕の中での「ビーストブロウル」だった。しかし、ロッドメイキングを取り巻く環境が進化し、新たな素材やパーツが生み出される事は当たり前の話で、毎回のロッド開発/フィールドテストにおいて嬉しい進化である事は間違いない。素材や製法の選択肢が多いって言うのは悩みや迷いも多くなるっていうことに繋がるんだけど、今回の「ビーストブロウル」は迷いなく、パワーモデルの「王道」として信念を持って継承することとなった。もちろん、曲がる事による強さと、曲がる事を受け止める「粘り」という軸の強さを見せつつ...決して突き抜けた強さでは無く、自分の腕と対等に会話をしながら湧き上がる「強さ」を今回も表現できたと思う。

これは新しく採用された「ナノアロイ」というブランク素材の特性と言える部分と、4軸素材の進化による、新しい「パワーの質」が具現化できたと言うことである!どこにも「無理」が無く、どこにも「ロス」が無い。意のままにルアーを送り込むためのキャスト時の入力と出力のバランスの高さ、ブレの無さから生まれる正確性。シーバスとの対話が始まる刹那、あなたはこのロッドのホントの凄さを思い知る事になるだろう!「心地良さ」「力強さ」...そして何よりも「面白さ」!7代にわたって継承されてきた「ビーストブロウル」というロッドの本質を今回も余すことなく盛り込み、リファインされた新しいFoojin'AD「ビーストブロウル」を存分に味わってもらいたい!!そして、「新しいビーストブロウル、凄いぞ!」って思ってもらえることを信じて疑わない。

使用写真
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ANGEL SHOOTER 96M

「'エンゼルシューター'とは、Foojin'ADの中核をなすオールラウンダー究極のバーサタイルモデルである」

4名のプロスタッフの個性やワガママがぶつかり合うFoojin'ADシリーズにおいて、「よくぞここまで素直なロッドが存在し続ける事が出来たなぁ~」と、テストしながらいつも思っていたのだが、これこそが「エンゼルシューターの存在意義」なのだと言える。「エンゼルシューター」は常にアピア・シーバスロッドの基軸となるモデルであり、これがあるから、他のモデルが介在する意味が生まれるといっても過言ではない。だから今回も開発・フィールドテストに臨みながら、あらゆる面における「状況対応力の広さ」の上に成り立つ「使いやすさ」というところに向き合った。正直、少し悩んだのだが、'今'のシーバスシーンを見据え、レングスは前作より3インチ長く設定。9.6フィートというレングスと、ブランク全体の張りと強さを求めたミディアムパワーとし、デイ&ナイトを問わない多様なアプローチを実現するバーサタイリティを追求した。その中で、今回は新たな素材達を盛り込み、シーバスを掛けてランディングに至るまでの短い時間をどれ程楽しめるかという釣趣に至る領域にもこだわりぬいた。「どこまでも使いやすく、使い込むことができる」―。新しく生まれ変わった「エンゼルシューター」は、シーバスフィッシングの「今を楽しむこと」に全力を傾けた、珠玉の一本なのである。

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濱本国彦について